世代が変わるごとに新しいものは古いものへ分類されラベルが貼り変わる。
数年前に聴いていた曲は気づいたら懐メロへの扱いを受けて、別の形で注目を受けて扱いが少し変わる。
個人として好きな曲が再び取り上げられるのは嬉しく思うが、懐メロや古いという言葉に少々違和感を覚える。
かつてヒットチャートを賑わせた曲やその時代のアーティストやバンドを聴いていると、古いねや懐かしい、と珍しがられる。
半世紀以上も経っていれば古いという評価は仕方なく思える一方で、ふと街中やテレビ、ラジオ、CMから聴こえてくる音に耳を傾けると、古いと評価された曲が今でも採用されている。
常に今時の曲を聴くことが正しいのか?60年代の音楽は古いと切り捨てて終わり?昨今の録音技術や配信環境、そしてSNSと音楽が手元に届く速度は確かに変わった。
時の流れと人の心が移り変わりゆくのは止めることはできないが、どの時代を経ても変わらないものがある。
自分以外の誰かになりたい衝動、自分で作って鳴らしたい欲求、室内の音が曲へ形を変える瞬間。
姿形は変われど、物事の根本を辿ればいつの時代の人間もやっていることは変わらない。
新しいものも流行りも時間が経てば、いずれは古い、懐かしいと思われる一方で、初めて触れる人間からしたらそれは新鮮な体験だ。
古い≠時代遅れ
古いを一言で決めるには何を基準に決めるかは人それぞれだが、古いと言われる音楽が何度も評価されて残っているのは今の時代でも必要とされる存在だからだろう。
流行は文字のごとく、流れるように去ってゆく。けれど体感する温度はそれほど変わらないのだと実感する。